isprint関数は、指定された文字が表示できる文字であるかを調べます。ただし、スペースも含みます。従って、この関数の場合の表示できる文字とは、半角の英数字、記号およびスペースです。
よく似た関数のisgraph関数との相違は、isgraph関数の場合はスペースを含まないことだけです。
#include <ctype.h>
int isprint(int c);
cは、チェックしたい文字を指定します。int型ですので注意してください。
戻り値として、引数の値が表示できる文字であれば0以外を、そうでなければ0を返します。
次の例題では、isprint関数の引数を明示的にint型に型変換(キャスト)していますが、型変換を指定していない場合は自動的に変換されます。
プログラム 例
#include <stdio.h> #include <ctype.h> int main(void) { int loop_cnt; char in_data; for (loop_cnt = 1; loop_cnt <= 5; ++loop_cnt) { printf('1文字入力してください ==> '); scanf('%c%*c', &in_data); /* in_dataの値が見える文字だったら0以外が返る */ if (isprint((int)in_data) != 0) { printf('空白以外です\n'); } else { printf('空白です\n'); } } return 0; }
例の実行結果
3回目はスペース、4回目はタブを入力しています。
$ ./isprint.exe 1文字入力してください ==> 0 空白以外です 1文字入力してください ==> a 空白以外です 1文字入力してください ==> 空白以外です 1文字入力してください ==> 空白です 1文字入力してください ==> ? 空白以外です $